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プロフィール

Author:ファイトほんま(介護支援所ファイト@東京・中野区新井)
介護福祉士。介護支援専門員。兵庫県出身。広島大学 総合科学部 卒業。神戸新聞社、フリーターを経て介護業界へ転身。

以後、特別養護老人ホーム、デイサービス、在宅介護支援センター、社会福祉協議会などを経て介護支援専門員になる。

東京都中野区に単独型の居宅介護支援所「介護支援所ファイト」を設立。

著書「教科書が教えてくれないケアマネ業務」(H20 雲母書房)。その他、介護支援専門員向けの研修講師、原稿執筆なども。

趣味は読書とマラソン。特技は浜田省吾の似てないモノマネ(お笑い系)。

妻子と4人家族。学童父母会会長、消防団員など地域活動にも積極的に参加中。

ホームページ
http://www.geocities.jp/fight001honma/

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2008/10/30 (Thu) 18:41
新たな存在は、旧来のものを破壊する

 例えば、自分の部屋にベッドを置くとする。

 その瞬間、部屋には、これまで存在しなかったベッドが存在することになる。



 一方で、ベッドが存在したことにより、それまで、ベッドのなかった空間は「消滅」することになる。

 「ベッドのなかった空間」が破壊されるとでもいおうか。



 仮に、その空間に、思い出の「古びた畳」などがあった場合、そこにベッドが存在することで、その「古びた思い出の畳」は存在を否定されることになる。



 一方、野生動物が絶滅しかかり、そこに人間が「保護」という名の元に、自然に介入したとき、本来の「野生」は破壊される。



 人間の手が加わることで、「野生」は「野生」でなくなり、絶滅しかかっていた動物の命は保たれるかもしれないが、しかし、それは、既に「野生動物」という存在ではなくなっている。



 人から餌をもらったり、外敵から守られているという時点で、それは「飼いならされた」動物であり、そこに「野生」の強さはない。



 人間が介入することで、自然の生態系を破壊する典型的な例といえる。



 このように、既存の関係社会において、あらたな「何か」が介入するということには、「創造」と「破壊」の両面がある。



 当然、新たな「存在」により、空間には、新たな関係性が創造されるし、旧来の関係性が破壊されるというわけだ。



 そして、これは当然、人間関係にもいえる。



 それまで、二人しかいなかったところへ、別の第3者が加われば、関係性は一気に変わる。

 会話の内容も、一気に変わる。



 人間の関係性そのものが、大きく変わる。

 更に、加わる人間が増えれば増えるほど、人間関係は変わっていく。

 そして、どんどん、旧来の人間関係は破壊されていく。



 今、訪問介護として、急速に、赤の他人が、「これまであった家族」という人間関係の中に入りつつある。

 訪問介護員たちは、良かれと思って、または、その利用者のためと思って、どんどん、介入しつつある。



 その裏で、これまであった家族関係は確実に破壊されている。

 第3者が、「家族や生活」という、「人間関係」の中に介入しだしたことで、今後、これまであった家族関係や生活関係の破壊は進むことだろう。



 今、無頓着に、訪問介護の利用をしている人は、いつか、「壊れてしまった何か」に気づくことだろう。



 その是非を、問うつもりはない。

 

 しかし、ただ、あんまり気軽に「ケアサービス」などと、まるでロボットでも買うかのように、「人の生活行為」を買っていることの危険性への理解があまりになさすぎるような気がしている。



 この手の問題は、「食の問題」や「教育の問題」などと同じで、気づいたときには、取り返しのつかない事態になっている。

 ボディブローのように、目立たずに、でも、確実に、既存の大切な何かを、侵食している。

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